米国で3例目のBSE牛を確認 生後10年以上の可能性

 詳細な月齢などは未確認だが、歯の状態などから生後10年以上の高齢牛の可能性が高く、BSE対策で米国が飼料規制を導入した97年以前に生まれたとみられる。日本が昨年12月にいったん輸入再開した対象の生後20カ月以下でもなく、米農務省は「輸入再開問題についての日米協議には影響しない」と見ているが、米国産牛肉に対する日本の消費者の不安が強まる可能性もある。

 また、記者会見で同省のクリフォード主任獣医師は「米国のBSE発生率は非常に低い。検査は国際指針に沿って実施する」と述べ、04年6月から「一時的な措置」として対象頭数を拡大していたBSE検査を、縮小する可能性を示唆した。

 米農務省によると、今回の感染牛は米南部アラバマ州の農場で歩行困難になり、地元の獣医師が安楽死処分した。

死亡した農場で飼われ始めてからは1年未満で、同省は出生地などを調べている。

年齢がすぐにわからんということが、アメリカの家畜屋は牛を管理してないってことを示してるんだけど・・・よって20ヶ月以内の牛とか30ヶ月とかいうけど、管理されてないんだろうな・・・
これができてないと、今の基準(20ヶ月未満とか30ヶ月未満ならOK)っていうのはまったく機能してないってことだね。

そしてもっと気になる記事がこれ

香港政府は13日までに、米食肉加工大手スイフトビーフ社の食肉処理工場から輸入した牛肉に、牛海綿状脳症(BSE)感染防止のため輸入を禁止している骨が混入していたとして、同社の製品の輸入を再び停止、輸入経路などを調査すると発表した。日本の農水省によると、同工場は米政府が対日輸出向けに認定した施設で、昨年末に日本政府も現地を査察し安全性を確認していた。 

http://newsflash.nifty.com/search?func=2&article_id=te__jiji_13X068KIJ&csvname=250297294
http://newsflash.nifty.com/search?func=2&article_id=te__yomiuri_20060313i115&csvname=250297294

香港政府は13日までに、米食肉大手スイフトビーフ社(本社コロラド州)の食肉処理工場から輸入した牛肉に、BSE(牛海綿状脳症)感染防止のため輸入を禁じている骨が混入していたとして、同社からの牛肉の輸入を当面停止すると発表した。

 同工場は、日本が米国産牛肉の輸入再開を決定した昨年12月に、農水省厚生労働省特定危険部位の除去など対日輸出条件が守られているかどうか査察した11施設に含まれており、農水省などは「適切に行われている」との判断を公表していた。今回、米国の管理体制のずさんさが明らかになったが、日本の査察も不十分との批判が出るのは必至だ。

 香港の食物環境衛生署によると、香港国際空港の食物検疫担当官が10日夜、同社からの製品に骨が交じっているのを見つけた。香港は、米国でBSE感染牛が見つかった2003年12月以降、米国産牛肉の輸入を全面的に停止していたが、昨年12月、生後30か月以下の牛で、脳など特定危険部位を除去した骨なし肉に限って輸入を再開していた。

アメリカは以前、日本への輸入肉で骨が入っていた件について「交通事故にあうよりはるかに確率が低い」とか言っていたど、アメリカでは交通事故確率が高いってこと?

どちらにしても、アメリカの牛肉産業では、根本的なマネジメントができていないらしい・・・
もちろん、日本側の監査の有効性・妥当性も問われてくるだろうな。