東京地裁の競売、149人の情報流出 書記官のパソコン
東京地裁で扱う競売事件の当事者ら149人分の個人情報などが、インター ネットに流出したことがわかった。内閣官房の情報セキュリティーセンターで 発見し、最高裁が24日、明らかにした。業務用のファイルを保存していた 40代の男性書記官の自宅のパソコンが、ファイル交換ソフト「Winny (ウィニー)」を狙ったウイルスに感染したとみられる。 最高裁と東京地裁の調査では、流出したファイルは約1000個。同地裁が 扱う競売事件などの過去の決定文、事件について書記官と裁判官とがやりとり するメモなど。パスワード設定などの安全対策はとられておらず、書記官は 「反省している」と話しているという。決定文は本来、原則として、当事者 以外には開示されない。