ふと最近思ったこと

いま、姉歯建築士を筆頭に建築業界がゆれているが、1つ思ったことがある。
検査会社など含め、みんながグルになっているのは想像に難くないのでここでは触れないけど。

ゼネコンといわれる大企業、技術屋も実働者も誰もいないのに、仕事を受けて下に丸投げするという構図について、結局それが高コスト(マージンだけ取られる)になるのが目に見えているのにそこにお客がお金を出すという理由・・・僕的には1つしか思いつかない。
それは、「何かあっても補償が可能な企業体力を持っているという信頼感がある」ということ。けして「ここはきっちりとした仕事をする会社だ」とか「ここは技術や品質がいい」という信頼ではない。
「ここはきっちりとした仕事をする会社だ」とか「ここは技術や品質がいい」というのはどちらかというとゼネコンが丸投げをする会社を選ぶときの基準じゃないだろうか。

しかし、今回の事件、K建設はさっさと倒産(これってたぶん責任とりたくないから・・・っていう計画倒産としか思えないけど)したり、どこかの会社は補償する前に倒産するとかなんとかいいながらお客さんを脅迫してるかのうような振る舞い・・・つまり、なんで仕事を受けたの?マージン取る資格ないじゃん、って感じがする。



現在、ITでも、ITゼネコンという感じで、土建業界と同じような流れがある。でも一重に大企業なら補償なりを可能な企業だからという感じで、お客さんは仕事を投げてるのではないだろうか?
何より、大企業な名刺を出して、お客さんの交渉の場にきたり、そのプロジェクトの管理などをしている人、聞くと実は正社員じゃなくて派遣社員とか下請け孫受け社員、もっと下・・・なんてことが非常に多い。この会社、図体だけでかくて、本当にどこに正社員がいるの?って思う会社も少なくない。
IT業界でも今回のような事件が起きて、ITゼネコンが補償できないとかいう事態になったら、ITゼネコンの存在意義がなくなるのではないだろうか?
先月、F社が構築した東証のシステムダウン事件、F社が賠償とか被ることになった場合、下の会社にはその責任を被らせることがないようにしないと、お客さんは、「なんだ。この会社高いだけか。メリットないじゃん」となりかねないじゃないかと個人的には思う。




なんだか、まとまりがない文書になってしまったが・・・
大企業が仕事しないのに依頼受けて丸投げする構図について、お客さんのメリットってなんだろう?